プリキュアから学ぶ、ブランド設計術。

マーケティング基礎

2020.04.09

朝香 和直

マーケター朝香 和直

こんにちは。朝香です。

コロナの影響で週末は出かける事が少なくなり、ここ毎週は必ず、子どもと2人で様々なアニメを観ています。特にプリキュアはかなり造詣を深めることができました(笑)。

プリキュアのある生活

プリキュアとは毎週日曜朝8時30分からテレビ朝日系列局で放送されている、少女向けのアニメシリーズです。

2004年に『ふたりはプリキュア』が放映開始し、人気を得てシリーズ化。2020年には最新作『ヒーリングっど♥プリキュア』が放送されています。

『美少女戦士セーラームーン』のヒットをきっかけに1990年代に一世を風靡した「変身ヒロイン」の路線を継承したアニメシリーズで、「女の子だって暴れたい」をコンセプトに企画され、主に体術を使って戦うのが特徴です。

日曜の朝、開始前になるとそわそわする娘。

放送が開始し流れるオープニングテーマを踊りながら歌い出し、ストーリーが始まるとテレビに向かって「がんばれー」と身振り手振りで応援。放送が終わると必ず「プリキュアが持ってたあれ買って」が始まります。

プリキュアの魅力の源泉とは

どうしてプリキュアがこんなにも子どもの心を惹きつけるのか考えてみました。

①コンセプトがターゲットに合致している

プリキュアを見るターゲット層は4歳~10歳位の女の子たちではないでしょうか。

まだ体格も力も男の子とほとんど同じで、男の子に交じって走ったり一緒に遊んだりすることも多く、戦隊ものごっこなども一緒にやっているでしょう。

そのため「女の子版戦隊モノ」が受け入れられる土壌が日常に存在していて、「女の子だって暴れたい」といったコンセプトは違和感なく女の子たちに浸透するはずです。

②子どもの「好き」を継続させる仕組みがある

だいたいのアニメはシリーズが代わったりすると一定のユーザー離れが発生しますが、プリキュアシリーズについてはそれがあまりないように感じます。

私の娘も既に直近の3シリーズの他に、10年以上前のシリーズも熱心に観ています。

それはなぜか?

1年間を通して見て、自分のお気に入りのキャラクターもできたのに、そのシリーズとお別れしなくてはいけない…ではなく、必ず現シリーズの終わりには、新シリーズのキャラクターを登場させ、次への期待感を高めているんです。

そればかりか、始まった新シリーズのキャラクターがメインの映画の中にも登場させるのです。これによって子どもは「自分の好きだったキャクターとお別れ」ではなく「見ていればまた会える」となり、常に期待感を持ち続けることができるのだと思います。

③子供の友だちづくりに貢献している

プリキュアシリーズの多くは2月から始まります。

入学や新学期が始まる4月ではなく、2月から始まる理由は「話題性」だと考えています。2月に新しいシリーズを放送することで、2月に入った段階では多くの関連商品なども発売しているため、その商品を親が買い、子どもに持たせる。

学校や幼稚園などで同じようにプリキュアが好きな子と共通の話題を持ち、仲良くなり、友だちになっていくコミュニケーションづくりに一役買っています。

④シリーズ化で無限ループ(リピーター化)できる

①~③の流れがどのシリーズになっても続いているため、見なくなる子どもたちと新しく見始める子どもたちの入れ替えが非常にスムーズであり、新シリーズになっても多くの子どもたちから支持されているのではないでしょうか。

まとめ

①~④をまとめると、

ターゲット策定

コンセプト立案

コミュニケーション設計

リピーター獲得

のようにプリキュアのブランドづくりがしっかりと構築されているように感じます。その上で様々なメディアや玩具とタイアップしたマーケティングが施されています。

これこそがプリキュアが子どもたちを惹きつけて離さない要因なのだと思います。

またこうした子どもにつられ、毎週、いや毎シリーズを楽しみにしてしまう大人のことを「大きいお友だち」と呼ぶそうです。

では、皆さんも毎週日曜の朝8時半は一緒に「大きいお友だち」になりましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。

SNS SHARE