コロナショックでのトイレットペーパー買い占めは現代版「風が吹けば桶屋が儲かる」!?

ローカルコラム

2020.03.15

朝香 和直

マーケター朝香 和直

こんにちは朝香です。
突然ですが、【風が吹けば桶屋が儲かる】といったことわざ、有名だから皆さんご存じですよね。

江戸時代の町人文学、浮世草子が発端と言われているそうで、

とかく今の世では有ふれた事ではゆかぬ。今日の大風で土ほこりが立ちて人の目の中へ入れば、世間にめくらが大ぶん出来る。そこで三味線がよふうれる。そうすると猫の皮がたんといるによって世界中の猫が大分へる。そふなれば鼠があばれ出すによって、おのづから箱の類をかぢりおる。爰(ここ)で箱屋をしたらば大分よかりそふなものじゃと思案は仕だしても、是(これ)も元手がなふては埒(らち)明(あか)ず

— 無跡散人『世間学者気質』より、慣用句辞典 より転記。

内容としては、

  • 風が吹けば埃が立ち、盲人などの眼病疾患者が増加する
  • 盲人などが三味線を生業とし、演奏方法の指導や演奏により三味線の需要が増える。
  • 三味線製造に猫の皮が欠かせないため、猫が多数減り、鼠が増加する。
  • 鼠は箱の類(桶など)をかじることから、桶がダメになり買い替える客が増える

★必要不可欠な桶を手にしたい

といった内容だそうです(※諸説あるそうですが)。

世の中のモノの流れをよく見ていることわざだなぁと思うのですが、昨今でいうコロナウイルスが流行っている中での「トイレットペーパーの買い占め」に似ているなと感じました。

マスクが店頭からなくなる

・マスクの原料である紙が消費されるというデマが流れる
※マスクは不織布やガーゼで作られているそうです
http://www.jhpia.or.jp/product/mask/index.html#q2

・デマを信じた多くのユーザーが紙=トイレットペーパーやティッシュを連想し、店舗へ押しかけ、買い占めが始まる

・トイレットペーパーの生産が追い付かなくなる

・家庭にトイレットペーパーやティッシュが行き届かなくなる

・一つでもいいから自分の家に確保したい

★パニックとなり消費が爆発する

SNSを中心に拡散し、スーパーからトイレットペーパーやティッシュが一時なくなりました。単なるデマが拡散されたということですが、感情から発生するパニック消費の恐ろしさを実感しました。

マーケティングは、「売れるための仕組みづくり」だと個人的には理解をしていますが、仕組みの前提がなく、個人や世の中の感情によって発生する消費も結構存在していると思います。

・プロ野球の日本一おめでとうセール
地元orスポンサーのチームが優勝した気持ちを分かち合いたい

・元旦セール
新年を迎える出来ごとを祝いたい

・バレンタインセール
自分の気持ちを伝えたい

・新型iPhone発売
一早く最新機種を手にしたい

などなど、求めていることが、「ニーズ」(必要)から「ウォンツ」(欲望)に変わってきている証拠ではないでしょうか。

他にも、

  • 人生を楽しみたい
  • おいしい食べ物、飲み物を味わいたい
  • 恐怖や危険から身を守りたい
  • 子供を喜ばせたい
  • 自分を成長させたい

のように〇〇したいといった感情を揺さぶり消費につなげる“エモーショナルなマーケティング”は今も昔も変わらないんだなと感じます。

最後までご覧頂きありがとうございました。

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