ファンの最上位は「ただ、そこにいてくれればいい。」

ローカルコラム

2019.12.21

桜井 貴斗

マーケター桜井 貴斗

先日、息子(4歳)の保育園の生活発表会がありました。金谷に引っ越して2ヵ月程度のため、息子も通園して僅かながらも一緒に発表の場に立つことができました。

そこで、とても大切なことを思い出したのでここに書き残したいと思います。

ファンの最上位はいてくれればそれでいい

発表会の前にファンマーケティングについて少しお話します。


↑の記事でも書いている通り、最近はスポーツ業界におけるファンマーケティングも盛んに行われていますが、ファンがチームに求めることって結構広いと思うんです。

(例)ファンが求めること
・勝利、強いこと、優勝争いをしていること
・ユニフォームやエンブレム、キャラクターがかわいい、かっこいいこと
・所属している選手にファンがいること、有名な選手が所属していること
・チームの戦術、戦い方、スタイル
(サッカーであればポゼッション、カウンターなど)

など、いろいろな理由で繋がっていると思うのですが、私個人がファンである清水エスパルスと私の関係は以下のような感じです。


ファンの最上位って「存在」しているだけで、もう尊い(笑)。

エスパルスでいうと、J1にいて欲しい。だけど、J2に落ちたとしてもクラブが消滅しなければどのカテゴリ―にいてくれてもいい、私にとってはそんな存在になっています。

昔は澤登や森岡、戸田、アレックス、市川など、チャンピオンシップ争った強いチームであり、まさに「強さ」を求めていたのですが、今は昔、そんな高い目標は望まなくなりました。

子どもに求めるのは「存在」

そこで生活発表会に話を戻すと、息子は年少組でお題は「てぶくろ」のオペレッタでした。


冬の森の中に落ちている手袋に、動物たちがどんどん入ってきて、最後は持ち主が来て、動物が森に帰っていく、あれです。

我が子は「かえる」役を演じていて、恥ずかしながらも歌と踊りを披露してくれました。20名くらいのクラスなので、子どもたちがそれぞれの役を演じているのですが、中には元気な子・消極的な子など、グラデーションがありました。

でもその時思ったのです。大事なのは発表会の出来ではなくて、この発表会のために、子どもたちが一生懸命練習して頑張ってきた姿を想像するだけでもう十分だと。もっと言うと、我が子が存在しているだけでもう胸いっぱいです(笑)。

つまり、子どもが存在している、ただそれだけで私の心は満たされました。

存在するだけ人の心を満たせる存在になろう

子どもが大きくなると、あるいは大人になると、求められることは時に大きくなります。

頑張るのは当たり前で、成果や成功も求められる。もちろんその対価を貰っている以上、応えることは「責務」なので当然なのですが、この生活発表会の事例を基に考えると、存在するだけで人の心を満たせることができれば、それはそれで、すごいことじゃないか?ということです。

芸能人やアイドル、スポーツ選手がそうであるときがあるように、ビジネスマンだってそんな存在になれれば、結構強いんじゃないか?と思います。

もちろんこれは存在にあぐらをかいて努力を怠る、ということではなく、あくまでも努力の結果、存在するだけで人の心を満たせる存在になる、ということです。

「存在感」を人によってはオーラ、佇まい、のような言い方をするかもしれません。また、同じこと言っても「この人が言うならしょうがないよね」というのも「存在感」と言い換えられるかもしれません。

これからの時代は商品・サービスがコモディティ化し、何を買うか?よりも、誰(個人・会社)から買うか?の時代。そんな時代には人・会社・商品/サービスの知名度や品質ではなく、物語・存在感をいかに作っていけるか?発揮できるか?というPRの視点が必要になってくるはずです。

〇これからモノを売る時代に必要なこと
・物語をつくる→存在感をつくる、生み出す
・存在感をPR(拡散)できるスキル(≒SNS、メディアミックス)
・継続的に物語をつくり、拡散し続ける仕組みをつくる

このあたりを企業・個人としてももっと学んでいきたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

Photo by Jelleke Vanooteghem on Unsplash

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