富士甲子秋まつりをマーケティングしてみた。

ローカルコラム

2019.10.27

三浦 奈生

マーケター三浦 奈生

秋と言えば、食欲・芸術の秋と並んで、私にとっては「祭」の季節です。お祭り好きな人間なので、山車とかお囃子を聞くと血が騒ぎますし、縁日、屋台での買い食いも楽しみの一つです。

私が住む富士市でも、先日「甲子(きのえね)秋まつり」が富士駅北の商店街で行われました。

そもそも「祭」は「祀る(まつる)」から来ていると言われ、秋まつりは古くは五穀豊穣、収穫を神に感謝し祈ることが起源のようです。現代では、そのような意味合いが薄れ、「お祭り騒ぎ」の言葉に表されるような「楽しい催事」の意味合いが近いかもしれません。

さて、前述の甲子秋まつりに足を運んでみて、多くの人が集う祭りはマーケティングの要素も多いなと思ったのでここに記しそうと思います。

人が集まる露店には共通点がある

祭りといえば露店がずらりと並び、そこを歩くだけでも祭りの雰囲気やワクワク感が高まります。ただ祭りという特定の日に、同じ場所で、似たようなお店(コンテンツ)が並ぶので、競争は激しいはずです。

私が歩いていた時に人気だったところは、

・金魚・メダカすくい、スーパーボールすくいなど、子供向け「体験系」は人気
・食べ物系は、商店街に元々ある「地元のお店」が出しているところ
・焼きそば・唐揚げなどの定番メニューのお店は、商店街の入り口とか、山車の見どころの場所とか、人が通る、人が集まる立地で左右されていそう
・逆に、かき氷などの季節商品はその日は寒く閑古鳥、立地があまりよくない定番系は客足があまりよくない

こう見ると、やはり他の店との差別化がひとつカギで、特に地元商店街の出店の場合、料理でオリジナリティが出せることと、お店を知っている人にとっては「手軽にあのお店の味が楽しめる」ことが後押しになっているように思います。

お祭りそのものの集客には大きな課題が・・・

ただひとつ残念だったことは、そもそも甲子秋まつり自体あまり人が多くなかったということ。

土日開催のうちの土曜日だったし、小雨や肌寒かったこともありましたが、どちらかというと主催側(神輿をかついだり、法被を着ている人)の方が多いと感じられるくらい、人が多くはありませんでした。

祭りの意味は伝統的で変わらないものかもしれないけれど、そこに参加する・集まる人たちは変化していくため、祭りのかたちや楽しみ方(楽しませ方)は変えていく必要がありそうです。

例えば前述の地元商店街のお店が出す露店も、店に出向いてもらわなくても、露店という場に店を移すことで新しいお客さんとの出会いが生まれるという意味で、商店街とお祭りの新しい盛り上げ方になりそうだと考えます。

最後までお読みいただきありがとうございました。

Photo by Koukichi Takahashi on Unsplash

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