1,200円のハンバーガー、高いか安いか?

ローカルコラム

2019.07.25

三浦 奈生

マーケター三浦 奈生

先日、岩本山という富士市の西の小さな山あいにある、とあるお店にハンバーガーを食べに行きました。付近は商業施設が立ち並ぶでもなく、茶畑のなかにぽつんとあるようなお店です。

しかもお値段は、ハンバーガーとポテト、ミニサラダが付いておよそ1,200円(!)。しかし店内は、休日とは言えランチのピークを過ぎた時間にも関わらず満席でした。

確かに1,200円というのはそのお店のハンバーガーの中でも高価格帯の商品ではあったのですが、安いものでも800円台と、某ハンバーガーチェーン店のそれとは大きく差があります。ハンバーガーといえばファストフード、安くて美味しいが当たり前、お金をかけて食べるものではないのが主流です。しかし少なくとも私は、納得してハンバーガーに1,200円を払いました。

あの稲盛和夫氏は著書の中でこう述べています。
『商売の秘訣はお客さまが納得して、喜んで買って下さる最高の値段を見抜き、その値段で売ること。』

変わってきた“Price”と“Value”の関係性

既知のとおり、モノもサービスも情報も有り余り、個人個人の価値観も、さらにバラバラになっている今、「モノそのものの価値」=「価格」ではないように思います。

ユーザーにとっての「価値」が何かを理解し、商品やサービスに、その「価値」があるということをきちんと伝えられることが、適正な「価格」で商売ができる基本となりつつあります。そしてそれは売り手(作り手)と買い手、双方にとって幸せなことでもあると思います。

例えば前述のハンバーガー。

  • 雑貨好きの心をくすぐる雰囲気
  • まるで60年代にタイムスリップしたかのようなオールドアメリカンなインテリア
  • お休みの日に、少し遠出して家族と過ごす特別な時間
  • 茶畑を臨みながら食べるハンバーガーという面白さ

私にとってみれば、単なるちょっとボリュームのある美味しいハンバーガー、という価値だけではなく、上記のような「価値」が感じられてこその、納得の1,200円だったのです。

なお最近では、光本勇介氏の「価格自由」のような、従来では考えられない「価格、価値のつけ方」もあります。(書籍を0円で販売し、価格は読後に自由に読者が決めてOK。もちろん0円でも可。)

いっけん路上ライブの投げ銭を思い出しますが、「本当に価値あるものに、適切なお金を使う(使い方は自分が決める)」時代の象徴のようにも思います。だからこそ、自分たちのサービス・商品が、ユーザーにとってどんな「価値」があるのか、きちんと伝える必要がますます求められてくると考えます。

最後までお読みいただきありがとうございました。

unsplash-logoNiklas Rhöse

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