洗濯機売場で、店舗ならではの“強み”を見た。

ローカルコラム

2019.10.17

三浦 奈生

マーケター三浦 奈生

先日、我が家ではドラム式全自動洗濯機を購入しました。
今年に入って異音がしていて、使えなくはない状態でしたが、増税にあたって駆け込みをしたひとりです。

家電量販店に見に行くが、、、

ドラム式にしたのは義理の実家が使っていて、ドラム式でしかも乾燥機付きだと楽なのよーと義母から聞いていたためで、とりあえず富士市内の家電量販店に見に行きました。

が、洗濯機だけで30台くらい並んでいる売場。大きく縦型、ドラム式には分かれていたものの、それ以上はぱっと見ではわからない。正直、洗濯機なんて汚れが落ちればいい。あとは、乾燥機がついてて、値段も手ごろで…などと思っていたのですが、もちろん全然絞り込めない。なぜなら機能が多くて比較ができないのです。

そんな中、店頭のPOPで目に留まったのが、「洗剤・柔軟剤の自動投入」という文字。
言われてみれば、毎回計量することに小さなストレスを感じていた我々にとっては、こんなこともできるんだ…!と目からうろこ。この機能を中心に洗濯機を選ぶことにしました。

当たり前だけど、何が“強み”なのかが明快であること

もちろんどの家庭でもそれぞれ解決したい悩みがあって、忙しくて毎日洗えないなら容量が大きい方がいいし、毎日洗うけど時短を望むなら運転時間が短いものを選ぶし、たまたま我が家は計量が面倒だったので「自動投入」という機能に惹かれたわけです。

当たり前ですが、そうそう洗濯機ではどこかの機種が突出した機能を持っているわけでなく、またその性能も大差はないはずです。

そんな中、商品の魅力・特徴を尖らせて、さらにそれが分かりやすく伝えられるのがいかに大事か。これはプロダクトそのものだけでなく、プロモーションでも、WEBサイトやランディングページをつくるのも同じことだと思います。結局何を一番に伝えるべきか?は全てにおいて基本であり重要なことです。

“購入する場”から“体験する場”へ

自動投入機能のある洗濯機はもちろんそれなりに種類があるわけで、その中の1つを選んだ私の行動を振り返ると、店頭でいかに製品や、製品のあるシーンを「体験」できたか、だったと考えています。

その洗濯機の場合は、

・実演(水と洗濯物を模したボールが入って、実際に動いている)
・備え付けタブレットで、気になった機能ごとの短い説明動画がいろいろ見られる
・デモで実際にタッチパネルの操作ができる 等々。

欲しいものはネットで調べて、そのまま購入できる今、リアルな店舗・店頭の役割は「購入する場」、ではなくて、モノ自体の「確認」や、さらには「体験」をすることにシフトしているんだろうということをあらためて実感しました。

そしておそらく、「買うための確認」であれば、5G、3D、ARなどで近い将来リアルな店舗でなくても可能になると思います。

でも先程の様に、

・洗濯機の実演 →振動や音の大きさが体験できる
・タブレットでの動画説明 →気になった機能を、その場で動画で確認できる
・デモで操作できる →実際の使い勝手が体験できる
(加えて、他社のサンプルですが実際の乾燥機使用後のTシャツが陳列されている、などもあり)

と、店頭でここまで体験できると商品購入の納得感が格段に上がります。

そういえばスーパーの試食や、ドラッグストアの洗剤・柔軟剤売場の香りサンプルなどは、まさにこの店頭での「体験」の原型(確認の意味合いも強いですが・・・)。日用品だけでなく、家電・家具などのような購入機会が少ないものは、よりこの「体験」づくりが大きなカギになると考えます。

最後までお読みいただきありがとうございました。

Photo by chrissie kremer on Unsplash

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