ローカルでできる、ブランド体験。

ローカルコラム

2019.08.25

三浦 奈生

マーケター三浦 奈生

こんにちは。三浦です。

今年の夏は、実家に帰省ついでに足を伸ばし、千葉県銚子市へ旅行に行きました。銚子は房総半島の東端で、静岡に似て漁業が盛ん、加えて醤油づくりでも有名な町です。

工場見学はブランドエクスペリエンス

私は工場見学が好きで、機会があればよく行くのですが、この銚子でも醤油メーカーの見学ができたので伺ってみました。 今までの工場見学と何か違うな…と思ったら、小学生くらいの子供のいる家族連れがたくさん。なかには熱心にメモをとっている親子もちらほら。そういえば夏休みも後半戦、自由研究で訪れている家族連れでした。

ちなみに見学は、醤油の香りのする工場をぐるっと見た後、醤油樽の発酵が体験できるプロジェクションマッピング、自分で手焼きした煎餅を醤油で味わう(これがまた美味しい!)という五感フル活用の内容でした。

今はなんでもスマホでわかった気になってしまいますが、見て・嗅いで・味わって、という体験には勝てないと思います。 ちなみにこの醤油メーカーは、発酵で培った技術での医薬品づくりや、ヨーロッパに和食の職人を派遣し、日本料理を学びたい外国人向けに和食料理教室を開くなど、単なる製造者にとどまらない活動をしているとのことで、それを知ると、それまで気にもとめなかった醤油の味が違ってきます。

これらは、ある種のブランドエクスペリエンス(ブランド体験)だと思います。
醤油のような日用品にブランド体験なんて、と思いますが、もし同じ価格で2つのメーカーの商品が並んでいたら?

醤油に限らず、多くの製品やサービスで機能・性能で差別化が難しくなってきているのは周知の事実で、そうなると肝になってくるのはやはり、いかにその商品に対してポジティブな気持ちを持てるか?共感できるか?(ブランド力)だと思います。

静岡で実現できるブランド体験

ちなみにこのブランド体験は、商品だけでなく、かたちのない「地域」にも当てはまるかと思います。

静岡といえばやはり生産量日本一の「茶」。

茶の生産の盛んな菊川市ではここ数年、地元の小学生がお茶についての知識を競う、「T-1グランプリ」が開催されています。筆記試験だけでなく茶を淹れるなどの実技試験もあるらしく、筆記試験については事前に近所のお茶屋さんや生産者の方に会って話を聞くなどをする小学生もいるようです。

・自分たちの地域の産業について理解が深まり、愛着を持てる
・実際にお茶を美味しく淹れるなどの工夫をする、身をもって体感できる
・作り手の人と接点を持つことができる

ローカルな催しだからこそ、「地域というブランド」を認識し、より強く愛着や誇りを得られる、素敵なアイデアだと思います。

前述の醤油の工場見学しかり、お茶のイベントしかり、これからは企業や地域とユーザーが繋がるのには、単に商品がいい悪い、値段が高い安いではなく、「価値ある体験」がますますカギになるのだと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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