ローカルにこそアイデアをリスペクトする文化を創りたい。

ローカルコラム

2020.04.06

桜井 貴斗

マーケター桜井 貴斗

こんにちは、桜井です。

NewsPicksのThe UPDATE「アイデアを世の中に問う」を見て、アイデアの素晴らしさを改めて感じたため、ローカルにこそアイデアを根付かせるために取り組んでいきたいことを書いてみます。


<番組内容>
3月24日のThe UPDATEは、ソニーの「U24 CO-CHALLENGE 2020」との特別コラボ番組の最終回。「ソニーは君と組みたい」をコンセプトに、新しい感動を生み出すアイデアを発掘するこの取り組み。多くの参加者の中から選び抜かれた3組が番組内での最終プレゼンに臨みます。果たして、グランプリはどのチームに輝くのでしょうか?プレゼンの模様を見届けながら、「アイデアを世に問う」をテーマに、田原総一朗氏など、豪華な論客たちが議論します。

<Webサイトより>
君の中にはある。今日を楽しくするアイデアが。明日を新しくするアイデアが。私たちは、それらを一緒に実現したい。私たちの持っている技術、ノウハウ、多様な環境を、そのアイデアをカタチにするために、好きなだけ使ってほしい。君の創造力は、きっと世界中の人の心を動かすことができる。私たちは信じている。若さが持つエネルギーを。無限の可能性を。ソニーは君を待っている。

アイデアは本来自由であるべきだ。

今回の若い人(30代前半の私もまだ若いかもしれないけど)のアイデアを見て、無知の強み・無常識の強みを改めて強く感じました。

サラリーマンを10年以上やっていると、アイデアを考えるとき、どうしても「自社のリソースで実現可能なレベル」「3年以内に黒字化できる事業」などの制約がついてしまいます。それも無意識に。

落合陽一氏に言わせれば、「制約の中から生まれるアイデアは尊い」。例えば俳句や短歌はまさにその代表格と言えます。一方で、制約のない中でアウトプットはもはやアート・クリエイティブの世界で、それもまた尊いと思います。

今回の若手のアイデアは正直、理解が追い付かないことがありました。細かく追っていくと、実現可能性や競合との優位性があるのか?と頭で計算してしまう。マーケティングをかじっているせいで、戦略を無意識に立ててしまうんです。

それは一方で正しいと思います。

なぜならそうしなければアイデアはカタチにならないから。でもアイデアって本来はもっと自由なものだと思います。いきなりアイデアを絞るんじゃなくて、むきだしのアイデアをまずは話し合う、そんな場所・機会が必要だな、と思いました。

ローカルは短期業績だけを追うことをやめよう。

私が暮らす静岡県は政令指定都市が2つあります(静岡市・浜松市)。新幹線・電車・バスなど、移動インフラも多く、さらに山や海もあり、自然のリソースも恵まれているため、さまざまな産業が存在しています。

とはいえ、そこで働くほとんどが中小零細企業です。

大手のような多くの部署がない分、少ない人数で多数の業務を兼務しながら暇なく働いています。

中小零細によくあるのが、日銭を稼ぐばかりに短期業績に傾倒し、中長期的な視点が失われること。そうなると、次第に見るべきが「顧客」から「数字」になり、目的が「数字を達成させるためになにをすべきか?」という考え方に変わってくる。本来は顧客の満足度を高めることが命題になるはずなのに、です。

そうなるとどうなるでしょうか?

次第にプロダクト・アウト型の「収益を上げるため」の商品・サービスが増え、収益を上げるために雇われた従業員が増えます。従業員の意志よりも「収益にどれだけ貢献できたか」という視点になるから、人も組織も育ちにくくなるでしょう。

元々、大企業と比較して体力のない中小零細は日銭を稼がざる得ないので、戦略上、仕方のない部分もあるが、それだけではあまりにつまらない、と私自身は感じます。

ローカルはアイデアをリスペクトできているか?

上記のような収益を上げることに重きをおいた会社・組織においてアイデアがどう扱われるか?というと「実現可能性の低い話」「夢物語」と片づけられてしまうことがあります。

もちろん、成果は出さなければならないし、黒字化しなければ事業は継続できません。

ただ、だからといってアイデアをリスペクトせず、プロダクト・アウトだけを進めていったらどうなるか?というと、誰でも思いつくようなアイデンティティのない商品を、個性のない人が粛々と売り続ける、言わば製造業のような会社になってしまうじゃないのかと危惧しています。

自分の頭で考えず、モノを売るためだけに存在している人たちが、今回のコロナショックに遭遇したとき、なにか新しいアイデアを生み出すことができるでしょうか?

だからこそ、アイデアをリスペクトすることを決して忘れてはいけないように思います。

ローカルにもっとアイデアと触れる場所を創る

私たちの会社は200人程度の中小企業ですが、私を含めた数名の同志が集い、新しいアイデアを考え、育てる風土があります。そこにバイアスはないよう、心がけています。

今は社内だけですが、これから静岡・愛知を含めた東海エリアでアイデアと触れる場所を創ろうと思っています。例えば、アイデアが欲しい中小零細企業と、アイデアを持っている学生・フリーター・フリーランスをマッチングさせられるような場所など。

今回のNewsPicksとSONYのような都市部だけの取組だけではなく、ローカルから同じくらいの、いやそれ以上の交流機会をもっともっと創っていこうと思います。

そしてその機会をデザインすることにマーケティングの力を使っていきたいと強く感じています。

具体案が決まればまたここでシェアすることにします。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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