ローカルでもできる?トレンドの活かし方。

ローカルコラム

2020.03.27

古川 悠作

マーケター古川 悠作

こんにちは、古川です。

まずは、新型コロナウイルス(COVID-19)被害に遭われた皆様には、心よりお見舞い申し上げます。

こういった状況でも、世の中ではいろいろな事が日々変化しています。今回は私が気になるトレンドを少し紹介したいと思います。

アドレスホッパー×サブスクリプション

定額制という意味の「サブスク(サブスクリプション)」は、昨年の新語・流行語大賞の候補に選ばれるほど身近で広がっています。音楽や動画配信をはじめ、電子書籍、自動車、コインランドリー、家電、英会話、そして婚活にもサブスクがあります。

となると住まいにサブスクがあってもおかしくないですよね。株式会社アドレスが提供する定額制の全国住み放題という多拠点居住サービスがそれです。

全国住み放題「ADDress」

同社のサービスは、月額4万円から全国約30拠点を自由に住めるというものです。同じ個室の連続利用は7日間までが基本、都市部近郊をはじめ、自然豊かな地方の立地の良い空き家や別荘のリノベーションした部屋を転々とします。光熱費込み、Wi-Fi環境、家具、水回り、家電が揃い、管理人も居るので安心です。

テレワーク(在宅勤務)ができる人なら週に1度出社するだけで、あとは全国各地で田舎暮らしを満喫というライフスタイルを送ることができます。

こうした言わば家なし生活者を「アドレスホッパー」と呼びます。住所のアドレス、動き回るという意味のホッパー(ホッピング言語)を組み合わせた造語だそうです。

一方、個人で勝手に各地のゲストハウス、ホステル(ドミトリー:相部屋)、ホテル、民泊等で生活するアドレスホッパーも増えています。これらは1泊1,000円~3,000円と安いので月の宿泊費は3万円~6万円。公共料金は宿泊費に含まれている場合が多いし、洗濯や料理等の生活に必要な設備も揃っています。

アドレスホッパーのライフスタイルは、ミニマリスト。頻繁に移動するので物を持ちません。バックパック1つとキャリーケース1つぐらいで事足りると言います。それ以外の荷物は実家や会社に置いているとか。

ローカルでも「空き家×リノベ」を掛け合わせ、住まいを提供することができるかもしれません。

ダイナミック・プライシング

2つ目は、『ダイナミック・プライシング』。

サブスグの対語の1つといえる「ダイナミック・プライシング(Dynamic Pricing)」に今、関心が集まっています。こちらは標準価格から売れ行きなどに応じて価格が変わる価格変動制を意味します。

わかりやすくいえば「時価」もそうで、ホテルや航空券などで、繁忙期は割高となり、閑散期は安くなるというのも変動制といえます。

ダイナミック・プライシングが一気に注目されたのが昨年、音楽ライブのチケット販売で導入されたことによるものでしょう。売れ行きが良ければチケット価格は上がり、悪いと安くなります。それを過去の実績から予測し、AIが決めています。過去の売れ行きや天候などのビッグデータをもとに販売動向から適正価格をはじき出します。

我らが地元、清水エスパルスも昨年よりダイナミック・プライシングをスタートさせていますね。

価格変動制『ダイナミックプライシング』導入のお知らせ

このメリットは、不正転売を減らすことができる点です。価格が変動するため不正な転売で得られる利益が予測しにくくなり、高額転売によりチケットを購入できなかったファンも適正価格で購入できると言われています。

しかし、数万円も出して買ったのに、数列後ろの席が数千円ということもあり、損をした気分になる、というのも実際にはあるようです。

音楽ライブのチケット発売以外では、家電量販店でも活用の動きが出ています。通常、商品の値段は紙の値札、いわゆる手書きのポップ広告で告知することが多いですが、それを過去の売り上げデータや新製品の投入タイミングによるデータをもとに、デジタル表示で告知。競合との差別化にもなるはずです。

結局、定額制がいいのか、変動制がいいのか

最近では、商品の品質の良さやサービスの満足度をもとに、利用者が料金を決めるという新しい料金設定も登場しています。

今後も新しいサービスがどんどんと世の中に生み出されていきます。また、一方でいつの間にか無くなっていくサービスもあります。

ただ、それも市場の変化、消費者の変化、競合の変化などに左右されますので、ローカルにとって定額・変動のどちらがベストか?の結論は時と場合によりますが、どちらも使いこなせるような知識・情報は持っておきたいところです。

どの立場であっても、世の中の変化に敏感になり、情報を収集し、体験(経験)し、取り入れ編集(アレンジ)することが重要だと感じました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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