ローカル映画館の集客低下は下げ止まらないのか?

ローカルコラム

2019.07.16

朝香 和直

マーケター朝香 和直

こんにちは朝香です。

先日、熱海で映画を見にいってきました。
久しぶりに行ったのですが、一人1800円。

初めは「高いなぁ」と感じましたが、「2Hで1800円か、1H900円、10分150円、意外と安いな」と何だか勝手に納得して帰ってきました。気になったので映画館での映画鑑賞について調べてみると、全ての年代で下がっていることがわかります。


スマホの普及や動画コンテンツの拡大により、映画を見に行く、という価値が下がっていると思いますが、料金は下がらない。。。当然の結果だと思います。

そこで、どうしたら再び映画鑑賞の価値が高まるかを考えてみました。

1 なぜ来場が減ったのか?

・映画館に行かなくても新作映画や雰囲気を楽しむことができる
・テレビの画質が4K・8Kと非常に良くなっている
・大型テレビも昔ほど高値ではなくなっていることから、ホームシアターを楽しむ家族も増えている

住宅メーカーでも最近はシアタールームをモチーフにした作りも増えているため、十分に映画を楽しめる雰囲気ができてしまえば、動画サービスやレンタルなど、映画同等の臨場感を演出することができるようになっているように思います。

2 なぜ動画サービスで満足できるのか?

・無料で見られるサービスが増えた(Youtubeなど)
・HuluやNetFlixなどの定額制で新作映画を見られるようになった
・デジタル配信であれば、TSUTAYAなどで先行レンタル配信がスタートした
・レンタル配信の場合は延滞金などの心配もなく、返却にいくなどの手間がかからない

新作をオンタイムで映画館で見るよりも、少しだけ待てば「安価」で「移動もせずに自宅」で見られる、という価値の方が高くなっているような気がします。

3 なぜ自宅で映画を楽しむのか?

・映画館は私語厳禁、途中離席がしにくいなど、窮屈に感じる
・ジュースやお菓子を買えば費用がかかる(さらに割高)
・繰り返しで見ることができない

迫力のあるスクリーンで見ることに価値があると感じる方も多くいると思いますが、映画について上映中に語り合ったり、一時停止ができたり、費用が抑えられるという点が何よりも大きいと思います。

映画を作品として見るというより「映画をどんな空間で・誰と・どう楽しむか?」といった視点が増えたことで、意識が変わってきたのだと考えています。

4 なぜ空間や時間を楽しみたいのか?

・スマホや動画が普及する前は、「どこで誰と見るか?」ではなく「どの映画を見るか」の価値が高くなっていた(が、今はそれだけではなくなった)

自身が子供の頃映画館に行くと人気作などは行列ができていて、見るのも一苦労、でも見終わった後にパンフレットを購入したり、映画を見た帰りに友人たちと映画について語り合う、なんて光景はよくあったと思います。しかし、今はこうしたワクワク感を持つことが少なくなっているように感じます。

なぜなら、SNSを見ればどんな映画なのか?見た方がどう思ったのか?プレビューの書き込みでだいたいの内容がわかってしまい、こちらが望まなくても勝手に情報が入ってきてしまいます。そうなると、映画そのものの価値だけではなく、「映画をどんな空間で・誰と・どう楽しむか?」にシフトせざる得ないのではないでしょうか。

5 なぜ情報を遮断できないのか?

・スマホを見ない、SNSを見ない、ということができなくなっている
(ネタばれしてても見たいと思う映画が少なくなっている)

映画を作るのは映画監督や配給会社だとして、集客面でどうようにして足を運ばせるを考えてみました。

例えば、
・映画終了時に映画への感想を書き込む専用サイトをOPEN
・見た映画に対して仲間や家族以外にも繋がれる場所を用意
・書き込まれた内容が映画のプロモーションとして使用される

結果、
・映画を見たユーザー同士で感想をシェアする
・SNSへ投稿してくれた方には次回の映画を半額で見れるチケットを渡す
・チケットの使用条件として映画館や映画をフォローする

情報が散乱しているので、どこかで映画情報を知ってしまうことはしょうがない、であればその情報を事前にシェアする場をつくり、映画を見た人たちを発信元として活用し、新たな集客プロモーターになってもらう、というのも一つの手だと思います。

その映画自体に“参加する”ことで、映画館への来場に繋げていき、映画館に行く、という文化を継続していければと考えてみました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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