【ウィズコロナのマーケティング】変化をポジティブに捉えることで企業と消費者の新しい関係が生まれる。

ローカルコラム

2020.07.27

古川 悠作

マーケター古川 悠作

こんにちは、古川です。

今日は【ウィズコロナのマーケティング】と題して、
変化をポジティブに捉えることで企業と消費者の新しい関係が生まれる、について事例を交えながら考えてみたいと思います。


企業と消費者の関係はこれからさらに変化する

私たちの生活は多くの人たちに支えてもらっていることを、新型コロナウイルスは気づかせてくれました。

商店や飲食店、ホテルもコミュニティーを支える一員と捉え、“責任ある消費者”として、経営が危なくなったところには支援が不可欠だと実感するようになりました。

「キッチハイク(後述します)」という食関連サービス企業が、未来のお客さまを募るカタチで飲食店を支援する新規サービスを開始したのはその良い例だと思います。

企業と消費者の関係は現在、デジタルでつながり始めたところですが、現在はまだ変化の第1段階で、その先に第2段階があると思っています。

それはデジタルドリブンのブランディングです。つまり、消費者の利便性を上げるだけではなく、どんな人がつくっているのか、どんな思いでつくっているのか、何にこだわっているのか、といったコンテクストを、デジタルを介して消費者に示していくことが必要になります。

今や企業はコミュニティーを構成する公器ともいえます。

そのため負わなければならない責任も多く、その責任を果たしているかどうかがブランドイメージに直結するようになっています。金儲けだけを考えて活動していると、前述した責任ある消費者からは支持されなくなります。コロナ禍をきっかけに、消費者がこのような気づきを得ていることはポジティブな変化だと思います。


ヒット商品は企業だけではつくれなくなった

新型コロナウイルスをきっかけにした企業と消費者の関係の変化により、商品開発の考え方も変わってきています。

商品を開発する主体が企業であることは変わりませんが、これからは消費者と一緒になってつくっていくことが大前提になると思います。
コミュニティーをつくり、熱狂的なファンとディスカッションを重ねながら開発を進めることが必要となっていきます。

これまでのヒット商品は、ある意味、世の中にあった数々の不便を解決するソリューションで、便利だから多くの人に支持され、広がりました。
しかし、現在では不便なことが少なくなってきています。不便を解決するものよりは、ニッチでも深く刺さるものをつくったほうがいいと私は思います。

そして、数を売って儲けることを重視する人よりも限られた人たちから深く感謝されることに喜びを見いだせる人が、次世代のヒットメーカーになるはずだと考えます。

■自宅にいられない人とホテルをつなぐサービス
「ホテルシェルター」は稼働率が低くなっているホテルと、自宅以外に安全な仮住まいが必要な人をマッチングさせるプロジェクト。
エッセンシャルワーカーや医療関係者などにシェルターとして貸し出しています。

■地元の飲食店を支援するプロジェクトが続々
グルメアプリの「キッチハイク」は新型コロナウイルスで苦境に陥る飲食店対策として「#勝手に応援プロジェクト」をスタート。
数か月後まで利用可能な飲食チケットを販売し、5月末時点で1,200万円以上を集めています。

まとめ
①デジタル化だけでなく、デジタルドリブンのブランディングが必要
②“責任ある消費者”にはお金儲けだけの企業は選ばれない
③自分の価値観を大切に、限られた人に愛される商品を目指す

現在、何かと話題になっている夏用マスク。
このマスク開発には、マスクメーカーだけではなく、紳士服メーカー、靴下メーカーをはじめ、名の知れた企業としては、ユニクロ、シャープ、LG電子などさまざまな企業がマスク開発に乗り出し、販売を開始しています。

確かにマスクの需要は日本のみならず世界で必要とされているため、需要、供給がマッチしたものではあると思いますが、ここで話をした「愛される商品」にはまだ及んでいないと感じています。

また、6月10日付けの日経MJで「2020年上期ヒット商品番付」が掲載されました。
東の横綱には「オンライン生活ツール」、西の横綱には「あつまれどうぶつの森」。

2020年上期ということで多くは新型コロナウイルスの影響を受けたものが大半。
生活様式に大きく影響しそうなものが多かった印象です。

2020年下期には、これからの生活様式に合わせた新しい商品がいろいろ登場しそうですね。
その時にきっと、今回お話をした内容に当てはまるヒット商品が出てくるはずだと自分は思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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