伝統ある「紙メディア」の新規購読者を増やし方とは。

ローカルコラム

2020.01.15

三浦 奈生

マーケター三浦 奈生

こんにちは、三浦です。

ニューヨーク・タイムズという新聞、ご存知の方も多いかと思います。アメリカのニューヨークに本社を置く新聞社が発行する日刊新聞紙で、アメリカではUSAトゥデイ、ウォール・ストリート・ジャーナルに続く発行部数第3位の規模です。(紙の日曜版がおよそ100万部、人口約840万人のニューヨーク市周辺向けとのことなので、単純に約11%にあたる発行部数のイメージでしょうか)創刊168年。老舗の、伝統ある紙メディアです。

そのニューヨーク・タイムズに関して、先日こんなニュースがありました。

「2019年、100万人以上が新たに購読を開始。年間純増化率としても過去最大を記録」。


2018年末時点での紙版・デジタル版合わせた購読者数が430万人というリリースが出ているため、おそらく現時点で530万人近くに増えているはずです。(単純計算でニューヨークの人口の約63%にもなります)

購読者数増加の要因として、

  • デジタル版の推進
  • クロスワードやクッキングなどの、ニュース以外のアプリやコンテンツを用意
  • 他の媒体では読むことができない、独自の調査報道
  • 高い記事のクオリティ
  • 記者の数をここ3、4年で400人増員


などが挙げられています。

昨年度、新聞広告に関するこのような記事もこちらで書きましたが、
「新聞広告が若い人には届かない、なんて誰が言った?」


周知の通り、日本の新聞購読者数は右肩下がり、確かにお金をかけなくても、ニュースのまとめサイトやSNSでも世の中のなんとなく大きなトピックを知る事ができるし、紙メディアは古く、遅いと認識されることも少なくないと思います。

では購読者数が増加したニューヨーク・タイムズと、日本の新聞では何が違うのか?

あくまで推測ですが、伝統にとらわれず、時代にマッチした形に進化させた(デジタル版を推進させた)結果なのではないかな、と考えます。

しかも紙版の購読者のうち、デジタル版も購読しているのは8~9割もいるとのこと。調べてみると、カスタマーサービスも注力しており、たとえば間違った配達をした顧客に対し、丁寧な対応をするための専門家も用意しているそうで、本来のジャーナリズムと合わせて、消費者に向き合う姿勢も評価されている結果なのかと思います。

つい「紙だから…」とか「このメディアはもう古くて…」などと思いがちです。

でも創業160年超の伝統的メディアで、紙媒体からのシフトも容易ではないはず。にも関わらず、ここまでデジタル化をすすめられ、新たな顧客を獲得しているニューヨーク・タイムズに学ぶべきことは多そうです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

Photo by AbsolutVision on Unsplash

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