ジャパニーズ×〇〇 ~トレンド&ワード~

ローカルコラム

2020.07.23

古川 悠作

マーケター古川 悠作

こんにちは、古川です。

新型コロナウイルス(COVID-19)被害に遭われた皆様には、心よりお見舞い申し上げます。

緊急事態宣言が解除したとはいえ、まだまだ予断を許さない状況が続いています。そういった中で私が気になることを少しご紹介したいと思います。


『ジャパニーズ×酒』

世界4大スピリッツと呼ばれるジン、ウォッカ、テキーラ、ラムの中で、作り手のこだわりが生きる「クラフトジン」がここ数年来、世界的なブームになっています。

日本の「ジャパニーズ・クラフトジン」も海外から注目を集めており、輸出量も増えています。お茶や山椒、ゆず、ヒノキなどを使った日本らしさが人気の秘密のようです。

そもそも日本産のジンが注目されているのも、日本酒や日本産ウイスキーの評価が世界に高まっていることが大きな要因になっていると思えます。

例えば世界で最も影響力があるワイン品評会、IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)では2007年から「SAKE部門」が設けられています。

そのSAKE部門では、純米酒や吟醸酒、古酒など9ジャンルがあり、それぞれで金メダルや銀メダルなどが決まります。そして金メダルの中から「トロフィー」が選ばれ、さらにその中から「チャンピオン・サケ」が選ばれる(2019年は参加銘柄1,500の中から宮城県・仙台伊澤家勝山酒造株式会社『勝山 純米吟醸献』が頂点に)。

日本産ウイスキーも世界的品評会での受賞が21世紀に入ってから続いています。世界的権威のあるコンテストのWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)やロンドンで開催される酒類品評会のISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)で、ニッカウヰスキー、本坊酒造、サントリーらが世界最高峰の賞を次々と獲得しています。

中でもサントリー『響』をはじめ、『山崎』や『白州』も毎年のように受賞する常連、たゆまぬ研鑽の末に日本の風土に合わせた製法で作られた日本産ウイスキー。その香りや味わいを海外産と比べながらグラスを傾けるのも一興だと思います。


『ジャパニーズ×魚』

不可能といわれたクロマグロの完全養殖に成功した近畿大学が証明したように、日本の養殖技術は世界水準に達しているといえるでしょう。

そうした養殖技術を駆使して日本各地で生み出されているユニークな「ブランド魚」を紹介したいと思います。

数年前に注目を集めた「フルーツ魚」
地元特産の柑橘類などを餌に入れて養殖した魚で、大分県は「かぼすヒラメ」に「かぼすブリ」をはじめ、鹿児島県「柚子鰤王」、山口県「柑味鮎」、徳島県「すだちぶり」はよく知られています。

他にも、長崎県では餌にナツメグやシナモンを入れた「長崎ハーブ鯖」。世界初のハマチ養殖に成功し香川県には、オリーブの葉の粉末を与えて品質と味の改善を図った「オリーブハマチ」などさまざま。

養殖が盛んな愛媛県は「チョコブリ」。鮮度劣化を防ぐためにチョコレートに含まれるカカオポリフェノールの効果を利用。さらに菓子メーカーとコラボしてショコラを配合し「ポリフェノールショコラ ブリ」なるブリも養殖しています。

ブリについでに、鮮度劣化と脂の吸収を抑えられるびわ茶を配合したのが長崎県の「びわ茶雲仙ぶり」。通常のブリは体脂肪率が20~25%ですが、びわ茶雲仙ぶりは14%ほど。ダイエット・ブリとして人気を集めています。

海がない所でも頑張っています。
栃木県那珂川町の「温泉トラフグ」。町内から湧出する塩分を含んだ温泉はトラフグの養殖に具合がよく、しかも無毒に育ちます。山梨県では「富士の介」。これはニジマスとキングサーモンを交配させたブランド魚で、大きく育ち、しかも癖のない上品な脂ののりが特徴です。

養殖技術は、単に地元産業の活性化だけでなく、水質資源を守るためにも大切な技術といえます。

また、私の地元・静岡には、20を超えるビール醸造所と、50を超えるビアバーがあります。地域やつくり手によってさまざまな個性をもつ静岡生まれのビール・クラフトビールがあります。

日本酒やクラフトウイスキーなど、お酒との親和性の高い静岡は、ビール文化が拡大・発展するポテンシャルを秘めている地域でもあります。
これも養殖技術同様に、地元産業の活性化と共に、水質資源を守ることにも繋がるのではないでしょうか。

コロナの影響によりこれまで経験したことのない状況が続いていますが、こういった時だからこそ、地元の資源を見つめ直し、向き合い、取り組み、地元産業を盛り上げていくことができれば、良い未来へ繋がるのではないかと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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