ファンベース台頭による、広告コミュニケーションの在り方を考える。

セミナー・イベント

2019.06.09

桜井 貴斗

マーケター桜井 貴斗

こんにちは。桜井です。

この前、宣伝会議が主催する『インターネット・マーケティングフォーラム2019』に行ってきました。


デジタルマーケティング中心の話なので、どれも興味深く、参考になる話ばかりでした。

個人的にはファンマーケティング、コミュニティマーケティングの話が大好きなので、冒頭に聞いた飯尾醸造さんという、京都・宮津のお酢屋の社長さんのお話はとても印象深かったです。
(ご本人もさとなおさんのファンベースに影響を受けていると仰っていました。)

飯尾醸造さんの創業は明治26年。
126年ずっとお酢を造りつづけて、今の当主・飯尾彰浩さんで5代目になるそうです。

  • 50年前から無農薬米を使用(大手の50倍の原材料費をかけている)
  • 新規顧客よりも既存顧客を大切に
  • 従業員には商品をすべて無料で提供(その分、浮いたお金でより良い食生活を送ってほしい)
  • ニッチな商品で市場をつくる
  • 大手とは競争せず、共創する
  • ユーザーとの体験・コミュニティ機会をつくっている




ファンベースにより、広告はこの先どうなる??




今まで知らなかったけどとても大好きになりそうなブランドを知れただけで収穫でした。

ローカルで自社およびクライアントさんへファンベースを提案・実践している身としてはとても刺激を受けたけれど、もしこのままファンベースが拡大して、本当に良いものが良い、と伝わり続けたら、世の中はどうなるんだろうと感じました。

つまり、口コミや紹介に嘘がなく、商品そのものに魅力が出始めたとき、嘘を着飾るためのものがなくなってしまう、ということです。

これは完全な主観ですが、例えば芸能人とかのタレント起用、これはなくなりそうな気がします。
あとは過剰なディスカウント、これにも魅力を感じなくなると思います。

「広告・販促の目的」の視点に立つと、芸能人や過剰なディスカウントは「認知・興味喚起」という視点では機能するかもしれません。しかし「商品の魅力を伝える」「商品そのもののファンになってもらう」という点では回り道になると思います。

もしファンベース中心の広告コミュニケーションだと、見え方も大分変わってくるはずです。
一方的な広告は排除されそうですね。アフィリエイトなども効きにくくなると思います。

本質的に価値のある商品・サービスが残るとすると、そこに追従するメーカーやブランドはどんどん淘汰されそうですね。
もちろんユーザーにとって「すべて価値のあるものを揃える」にはそれなりのコストもかかると思うから、類似品や廉価版を買うこともあるかもしれませんが、今よりも減るのではないかと思います。

今後、消費傾向が変わり、人の価値観がファンベース寄りになったとき、企業はユーザーに対してどのようにコミュニケーションをとるべきか?

商品・サービスの価値を今一度考え、広告コミュニケーションの在り方を考える転機になるかもしれません。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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