こんにちは。三浦です。
3月14日(木)に以前我々もセミナーを開催させていただいたHomebaseYAIZUさんで
「Webの仕組み 基礎編講座」という面白そうな講座があったので参加してきました。
※流用:HomebaseYAIZU Instagramより
講師は、システム会社に在籍していたこともある、株式会社ナインの竹村さん。
非常にわかりやすい語り口で「ドメインって何?」といった基本的なことから、
「どんなサーバーを選べばいいの?」「SSL認証って?」といった、
実際にWEBサイトを作りたいなあと思われてる方にもちょうどよい、
入門編的~実践的な内容まで網羅で、とても勉強になりました。
(ちなみに次回第3弾はタイポグラフィについてとのこと)
肝心の講座の内容は参加した方のお楽しみということでさておき、
このHomebase YAIZUで行われる講座の良いところは、とにかく自由ということ。
特に最後のフリーディスカッションの時間、参加者からは、WEBデザイナーの竹村さんに向かって
「そのうちWEBデザイナーの仕事はAIにとってかわられるのでは?」との鋭い質問。
それに対して「確かに、例えばコーディングの仕事は近い将来なくなるかも」との回答。
確かに最近ではHTMLコードを書かずとも、直感的な操作で簡単なWEBページを無料で作れるサービスは国内外にいくつもあり、専門家でなくてもそれなりに見栄えのするページを作ることができます。
コーディングの仕事に限らず、営業や、販売や、教師など、世の中のありとあらゆる職業が、今までの領域にとどまることは許されないのは想像に難くありません。
このような話の時に、いつも思い出すエピソードがあります。
「アメリカの鉄道会社はなぜ衰退したのか」。
これは半世紀程前にハーバードの著名な教授がとなえた理論で、
有名なマーケティングの話なのでご存知の方も多いかもしれません。
その昔、広い大陸を横断するのに鉄道は輸送手段として最も発達したものの、次第に衰退してしまった。
飛行機や自動車など他の乗り物に負けてしまった、それはなぜか?という話です。
その教授は、最も大きな原因は、
「鉄道会社の人たちが、利用者が徐々に他の車や飛行機を使っても、自分たちは『鉄道会社』なのだから、利用者が他の手段を使っても知ったことではない、と考えたことが原因である」としました。
「我々はユーザーにとってより良い鉄道サービスを提供している、だから大丈夫、関係ない」と。
ユーザーが望んでいるサービスを提供することは、何も間違っていませんし、むしろ理想的なことです。
しかし「鉄道会社だから鉄道のサービスを提供すれば良い」という意識から抜け出せなかったところに大きなエラーがあったのです。
鉄道に乗る人たち=移動しなければならない人たちが、なぜ移動したいのか?
どういう人たちが利用するのか?なぜ鉄道でなく車で移動するのか?
鉄道事業から一段階上の視点で、輸送事業として捉えることができていれば、鉄道は例え飛行機より遅くても、車よりプライベートな空間がなくても、独自の進化を遂げていたのかもしれません。
「顧客の視点」でモノを作ったりサービスを売ったりする。
私たちも常に考えていることですし、皆それをスローガンのように唱えています。
しかし自分たちが提供するモノ・サービスを、そもそも固定化して考えてしまうと、
本当の意味での顧客の視点には立てないのかもしれません。
自分たちの領域外の商品を提供することがお客様の満足につながるかもしれないのです。
MARKETER
MARKETER
マーケター三浦 奈生
株式会社アルバイトタイムス SP事業部
2018年に東京から静岡へIターン。チャレンジ心と初心を忘れず邁進。
【出身地】千葉県柏市
【好きなローカルスポット】ふじのくに田子の浦みなと公園(富士市)
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